コクヨの「ing」(イング)試してきました! そして逃れられなく…
運動不足解消にと、バランスボールを椅子にしたり…という話をした友人から「これ良いんじゃない?」と勧められたのがきっかけでした。
ご存知ですか?
コクヨのオフィスチェア「ing」(イング)
コクヨのページを見ると、何かぐりぐり動くらしい。
確かに良さそうだけど どうゆうこと? 勝手に動く…ん じゃないよね?
実物見たい、と探してみるも、ショールームは招待制とか。
でも、コインスペース(ノマドワーカーや学生、ビジネスマンが、ノートパソコン叩いたり軽食つまみながらミーティングとかしてるコワーキングスペース)に実験的に置いてる、という情報をキャッチして、行ってきました!
コインスペースへ お邪魔します
コインスペース渋谷マークシティにチェックインし、入ったすぐ手前の長机の8席、すべてingでした。
座り心地を試したり、この記事を書いていると、30分に1回ぐらい、これ目当ての客や、ワーク中の客が試しに来ます。
コワーキングスペースのこの自由な感じが良いですね。
さて、当然ですが、勝手に動く乗馬マシンではありませんでした。(乗馬マシン…懐かしい…)
座っている人の動きやバランスに応じて、座面などが程よく可動する、というものでした。
座った印象
さて、座り心地ですが、感覚は上級のオフィスチェア。可動感は、とってもスムーズ。
座面の前後左右の動きが思ったよりも滑らかで、例えばバネ仕掛けのような軋み感や、樹脂・プラスチック製機構でありがちな可動範囲の中盤と末端とで硬さが違う、という様な制限を感じないのです。
もちろん、可動範囲は無制限ではありませんが、その範囲は必要充分であると思うし、間違っても、動きすぎて転げ落ちることはないだろうと思います。
座面右下ののレバーを引くと、座面の高さが調節できます。
小柄な人から、大柄な人まで、そして、低めの机から、高めの机まで対応できる高さです。
肘掛けは低めに見えましたが、実際座ってみると違和感はありません。
考えてみれば、肘掛けが高すぎると、肘掛けと机の間に指をはさみかねないので、このくらいが安心できますね。
そして、この肘掛け。
ちょっと華奢すぎないかなと、思っていたのですが、実物に触れてみると、これも必要充分という印象。
横から見ると華奢に見えますが、上から見ると(触れる面は)充分な幅があります。
でも邪魔にならないレベルで控えめ、という印象です。
可動制御と驚きの気配り
座面左下のレバーは可動状態から固定状態への切り替えレバーでした。
レバーをカチッと下げた後、座面を水平にすると、子気味のいい「カコ」という音と共に、水平状態で固定されます。
つまり、普通の椅子と同じ状態。
斜めの状態で固定されるわけではないのですね。
何と言うか、センターポジションがはっきりしているのは好ましいですね。
気にする性質なんです。私。ふとしたところで、「今、まっすぐ?ずれてる?」とか気にするんです。絶対。
試したのは2時間程。
2時間程度では疲れるわけもないのですが、一日座っていると疲れて固定したくもなるでしょうし、これは便利ですね。
バランスボールに長時間座っていると疲れるので、このイスも、慣れない内は疲れると思うのです。
適度な運動や肩の動きがアピールポイントでもあるので、おそらく。
さて、このレバー、何度もカチカチやってると手がしびれるくらいの手ごたえがあるのですが、1回1回は決して重くもなく、手がしびれるというほどでもないし、固くもない。
体重を支えるモノの機構操作レバーなので、硬かったり、体を浮かせないといけない、とかありがちだと思うのですが、そんなことはなく、これなら細腕の方でも問題ないでしょう。
背もたれの大きさですが、低いタイプと肩まであるタイプ、どっちが良いのか迷っていましたが、ここに置いてあった、低いタイプでOK。
迷ってた理由は、低いタイプは仕事姿勢には良くても、休憩の時に体を預けてくつろげないのでは、と思ったからです。
逆に高いタイプは、高すぎて首や肩のマッサージなど、上半身を動かしたいときに支障があるようでは困るな、と。
しかし、いざ座って体を預けてみると、背のたれの上端がちょうど肩甲骨に当たるくらいの高さになるので、くつろぎ姿勢に不都合はありませんでした。
ちなみに自分の背丈は170強といったところ。
ここはフローリングなので、置いてあったイングのキャスターもフローリングタイプ。
検討中の設置場所もフローリングタイプだったので丁度良かった。
で、座った時の移動感は、うん。スムーズで良いね。
タイピング姿勢で腰の動きだけで床にS字が書けた。
かと言って、座っていてキャスターが滑りすぎる事もないし。これも絶妙。
これも計算ずくなのか、何回かのリトライで上手くこのバランスに辿り着いたのか。
開発者に聞いてみたいものだ。
さて、座面には更なるギミックが。
どうなってるのかわかりませんが、座面の前のほうに、つまり「浅く」腰掛けると前に傾かない。
でも、深く腰掛けてから前傾姿勢(タイピングや筆記姿勢)になると、座面が前に傾いて自然と姿勢が良くなる。
そして、背もたれに体重を預けると座面と背もたれが後ろに傾いてくつろげる。
作業中にちょっと立ち上がって、すぐデスクに戻ってちょっと入力…というシーン。
そんな時、座面の前の方に浅く腰掛けたりしますよね?
ここで、座面に傾かれると…困りますよねぇ。
たぶんそういうことでしょう。
続いて可動がスムーズ、という話です。
これは単に可動部分が軽い、という意味ではありません。
普通のリクライニングの場合、自身の筋力で体と椅子のバランスを制御して傾きを調節する感覚だと思うのですが、イングの場合、その力加減がほど良いのです。
重すぎると、普通の椅子と大差ないし、軽すぎると、ちょうど良い傾きで止めるのに苦労します。
これは横方向の傾きについても同様で、絶妙です。
傾けたいと意識すると、傾くし、真っすぐ座ってる状態で余計な傾きは起こらないし、意識せず体のバランスが傾いたときは、自然についてくる。そして、「ああそうだ、横の動きもあったんだった。いいねぇ」と感じる。
いいねぇ。
というわけで、悪いところは見つけられませんでした。
実は、目的の半分は、買わない言い訳を探しに来たつもりだったのです。
しかし、逆に逃れられなくなった、というお試し結果でした。
で、やはりポチってしまった(↓)ので、後日、使用レポートをお届けします。
コクヨ オフィスチェア ing(イング)ラテラルタイプ 樹脂脚 ブラックシェル CR-G3201E6 |
選んだのは、このクロスケ。
ラテラル(一番低い背もたれ)タイプ+ブラック本体+ブラック座面+フローリングキャスター。
果たして運動不足と万年肩こりの行方やいかに?